そして物語は結末へ

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そして物語は結末へ

電話越しのやりとり

先の五章では修哉の語り部で展開されるが、最初から最後まで通して自身がいかに凄いのかというプライドに満ちあふれている。他人など造作も無い、取るに足らない雑草程度の存在とでも言いたげな歪んだ性格をしており、森口も一時期こそ好感を持っていたが自分を認めなかったという理由で彼女すら格下と見下すようになる。そしてそれを証明するように、愛美を殺そうとしたものの失敗してしまった。またその真相を掴むまで時間が掛かった森口に対しても敵ではないと判断し、彼女の復讐など逆手に取れると思っていたのだろう。

しかしそれは彼が森口 悠子という存在を身近で感じている範囲で図れるだけのことだった。その後、冷静に、そして着実に修哉を絶望させるにはどうしたら良いのかを考え続けていた森口はあらゆる側面から、先に崩壊した直樹共々物語の裏側で画策していたことを知る由もなかった。

そしてその時がきた、修哉が自爆しようとするも爆弾が消失した事実に唖然としている最中に、森口は彼の携帯へと電話をかける。

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物語はクライマックスへ

最終章である六章は五章からの続きとなり、語り部が森口に変更されている。そして修哉の企みが森口によって、あることに利用されてしまうのだった。

あらすじ

自爆に失敗し、爆弾が何処に言ったか皆目見当の付かない修哉の携帯に森口は電話する。やりとりに苛立ちを感じる修哉だったが、森口は爆弾を利用してあるところに仕掛けたことを伝える。何を話しているのか理解できない修哉だった、しかしこの直後森口は自分の運営しているサイトで動画を見たこと、全校生徒を巻き込んで自爆しようとしていること、それら全てを知った上で先回りして爆弾を回収した事実を告げる。そして解体した爆弾を持って訪れたのは、修哉が愛してやまない実母の元だった。

森口の話す内容に震える修哉、すでに全校生徒の前で気付かれないように携帯のスイッチを押してしまった点を、まさかと震え始める。そんな電話越しの修哉の様子を悟っているのか、森口は身近で起きた爆発により、愛し続けている実母を自らの手で殺してしまったことを知らされてしまう。森口が仕掛けた冷酷な罠によって母を殺してしまった、その事実に全校生徒の前で慟哭をあげる修哉。

また彼は既にこの時に殺害していた北村 美月の件で通報していることも森口は修哉に告げる。何もかも失い、奇しくも自分に発明の技術を与えた母を自らの手で殺めたことによって修哉の精神は破綻しかける。そこへ森口が現れ、彼の頭をわし掴んで告げた。

『これが私の復讐であり、ここからがあなたの更生への第一歩となるのです』

同級生殺し、そして母殺しという大罪を背負ってしまい、自分自身をことごとく壊した森口を前に修哉は言葉を失ってしまう。そんな修哉を見据えながら、森口 悠子の復讐は完結する。

成し遂げられた復讐

この章で森口の復讐は本当の意味で達成された。最終的に森口は自身の愛する娘が奪われた苦しみを、家庭環境の複雑だった修哉が母という存在にしがみついた事実を知った上で、彼への復讐とする。修哉にすれば森口は何の事はないものだったが、そもそも森口は研究者としての道を歩める程に優秀な成績を収めていた。彼女にすれば、修哉は敵ではなかったのだ。最初から子供のすること、いくら収載と呼ばれても彼の考える動機は結局子供でしか無いことを全て理解していた。

ただ根本的に歪んでいたため、普通のやり方では修哉への復讐は無理だと理解した森口はどうしたら最も深い絶望を与えられるか探し続けていた。そしてそれをウェブサイトで匿名性を気どりながら自身の素性をばらした動画を投稿したことで、森口に見られてしまうという失態をしてしまう。結局修哉は自分で自分の弱点を晒してしまい、それを森口によって利用されてしまうのだった。母親を殺害した事実に悲嘆する修哉に、森口が告げる『更生』には先がない。彼女にとって、修哉がどうなろうと知ったことではないのが本音なのかもしれない。

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登場人物たちの錯綜

このような形で物語は展開していく、原作では全六章をバランスよく脚本としてまとめられており、そしてその内容も高い評価を受けるほどシリアスなものとなっている。ストーリーとしてもそうだが、この作品では登場人物たちにも注目してみる。